医者から「バレット食道」であることを知らされて、3年以上が経過しました。
バレット食道はよく聞く病名じゃないので知らない人も多いと思います。
私も初めて医者からこの名前を聞いた時は、
「なんじゃそりゃ?」
と頭にはてなが浮かびました。
死ぬような重い病気ではありませんが、治療法がなくQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は下がります。
以下では、私のバレット食道の症状とこれまでの経験談を紹介していきます。
【治療法なし】バレット食道と言われて3年が経過しました。

バレット食道(SSBE)とは?
「バレット食道なんて初めて聞いた」って人がほとんどだと思うので、まず初めにバレット食道についてざっくり説明していきます。
簡単に言うと、バレット食道は「食道下部」の粘膜が、「胃」と同じ粘膜に置き換わってしまう症状です。
本来、食道の粘膜と胃の粘膜はそれぞれ別の細胞でできており、正常な場合、食道と胃の間にはしっかり境界線があります。
ですが、逆流性食道炎などで胃酸が食道に逆流した結果、食道の粘膜がただれてしまいます。
その治癒の過程で食道の粘膜が胃の粘膜に置き換わる。これがバレット食道です。

バレット食道の症状は人によって様々で、症状が全くないって人もいれば、私のように頻繁に気持ち悪さを感じる人もいます。
また、バレット食道は食道癌になるリスクも通常より高まります。
私のバレット食道初期症状
私がバレット食道の症状が出始めたのは、3年ほど前の夏頃。
これまでは食後2、3時間後にはすぐお腹が空くくらい胃の働きが活発だったのですが、ある日急に胃が全く機能していないような感覚に陥りました。
お昼に食べた数時間前の食事が消化されず胃に残り、いつまで経っても食後の満腹状態が続いてる感じ。
その時は「胃の調子が悪いのかな?」と単純に思い、夜はほとんど何も食べなかったのですが、次の日になっても改善されませんでした。
本当に胃が全く機能してないく、食べたモノが腸に流れず、ずっと胃に放置されてるような感覚。
何か食べないと力が湧いてこないので無理矢理プリンやヨーグルトを食べてましたが、その度に胃に食べ物が溜まっていく感じで、水を飲むだけ・空気を吸うだけでも辛い状態が続きました。
実際ほとんど食べ物を食べてないにも関わらず、ずっとお腹はパンパンに膨れてる状態。
こんな状態が1週間ほど続き、ついには食道やみぞおちにまで食べ物が詰まった感覚が出てきたので、消化器内科に行くことにしました。
初めての消化器内科。胃カメラでバレット食道発覚
1週間ほどろくにモノを食べてなかったので、結構ふらふらになりながら消化器内科を受診しました。
食べ物をしっかり食べれないと「ただ歩く力さえも湧いてこないんだな…」と、この時初めて胃のありがたさを実感。
医者には、
- 1週間ほど前から胃が動いてない感じがする
- 常にお腹が張っている。あまり食べてないのにずっと満腹を感じる。
- 食べ物が下に降りず、食道やみぞおちに詰まってるような感じがする
- 水を飲むだけで苦しい
- ろくに食べ物を食べれる状態じゃないため、全く力が湧かない
など、その時感じていた症状を全て吐き出しました。
医者からは、
便は出てるか、吐き気はするか、ゲップはあるか、お腹に痛みはあるか
などいくつか質問されました。
汚い話にはなりますが、これまで便秘はほとんどしたことがなかったのに、この1週間は一度も便は出ていませんでした。
食べ物が詰まってる感覚はあるのに吐き気は全く感じませんでした。むしろ気持ち悪いから吐きたいけど吐けないって感じ。
ゲップは一度も出ておらず、お腹に痛みは一度も感じませんでした。
質問の後は触診をしてもらい、痛みがないかをチェックされました。(痛みは全くなし)
しっかり話を聞いてもらい、時間をかけて診てもらった結果、
「確かに胃の動きは悪いけど、それ以外は問題なさそう」
と診断され、薬を3種類処方されました。
先に結果を言うと、処方された薬を飲んだら3日もしないうちに、胃は元の働きに戻りました。
ですが、安心したのも束の間。
その2ヶ月後にはまた同じ症状に苦しみます。
また病院へ行って、同じ薬を飲むと元に戻る。
でもまた数ヶ月後には同じ症状が出る…
最初に比べたら症状は軽いけど、何度も症状が続くので念の為胃カメラをすることになりました。
そして、ここで初めて自分がバレット食道であることが発覚。
バレット食道は治療法がなく完治はできないので、この先上手く付き合っていくしか方法はありません。
ですが、この症状が何かずっとモヤモヤしてたので、原因と病名が分かって少しスッキリすることができました。
3年経ってバレット食道は治った?現在の症状と飲んでる薬について
バレット食道は治療法がないので、3年経った今でも治っていません。
初めて病院に行った時ほど強い症状を感じることはなくなりましたが、
- 胃が動いてない
- モノが詰まってる
と感じることは今でも多いです。
モノを食べることはできるけど、普段から空腹感を感じることはかなり少なくなりました。
そのため、健康だった時と比べて確実に生活の質は落ちたと感じます。
薬は普段から飲んでおらず、症状が3日以上続く時は飲むようにしています。
処方されてる薬の名前は書けませんが、
- 食前:消化管の運動を抑え、胸焼け・吐き気などの症状を抑える薬
- 食後:整腸剤
- 寝る前:胃酸の分泌を抑えて、胃や食堂などの炎症を改善する薬
を処方してもらっています。
私がバレット食道になった原因と対策
私がバレット食道になった一番の原因は逆流性食道炎です。
これが直接的な原因ではありますが、間接的に仕事によるストレスも影響があったと思っています。
と言うのも、当時は仕事のストレスで休日は欠かさずアルコールを飲んでいました。
アルコールの多飲は胃酸が逆流しやすくなりますが、
「ストロングゼロを2、3本飲んでそのまま寝る」
なんて生活を2ヶ月ほど(休日のみ)続けた時に症状が出たので、これが大きな原因になったと個人的には思っています。
アルコールなんかでストレスを誤魔化さず、さっさと仕事を辞めていればよかったと今では後悔。
ですが、なってしまったものは仕方ありません。
今は対策として、
- ストロンゼロのようなアルコール度数が高いものはあまり飲まない
- コーヒを飲みすぎない
- 食後すぐに寝転ばない
など気をつけています。
バレット食道と言われたら?放置でも心配ない?
バレット食道と診断されてもそこまで心配する必要はありませんが、もし範囲が広がった場合は「バレット食道癌」の発生リスクが高まります。
なので、これ以上バレット食道を広げないためにもある程度対策は必要です。
- 胃酸が出やすいモノは摂りすぎない
- 食べてすぐ横にならない
- 寝るときは頭の位置を高くして寝る
- ひどい場合は胃酸を抑える薬を飲む
など、できることは意識したほうがいいです。
治療法はないので完全に完治することはできませんが、これらを気を付けることで今より症状を和らげることは可能です。
最後に私が使っているおすすめ枕を紹介!
バレット食道の原因である逆流性食道炎を予防するため、高さを調整できるこちらの枕を購入しました。

硬さがちょうど良く、寝心地も良いため愛用しています。
ちなみに私は一番高い高さで寝ていますが、首が痛くならないのに、頭の位置を高くキープしてくれるので気に入っています。

おすすめなので、気になる方はぜひ試してみてください(^^)

この記事を通して、バレット食道の症状で苦しんでる人が一人でも多く救われることを願っています(^^)
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