タイトルを見て
「なんだそりゃ!?一体何があった!?」
と驚いた方も多いかもしれません。
これから話す話は、全て私が体験した実話に基づくものです。
そうです!ノンフィクションです。笑
今でこそ笑い話として話せますが、下手したらあのまま死んでたかもしれない・・・と思う出来事が人生の中で何回かありました。これから話すことはそのうちの一つです。
この話を友達にすると、「えっ!そんなことある!?」と毎回かなり驚かれます。
今後も私の中で語り継がれるであろう大事件…。
これはバイト先で起きたことなのですが、家庭内でも同じことが起きる可能性も大いにあります。
なので今後同じような被害者が増えないよう、そして私自身も同じ失敗はしないよう自戒の念を込めて書いていきます。
ここで、事件は起こった!
これは、私が10代後半のときに体験した忘れもしない大事件です。
当時私はでラーメン屋でアルバイトをしていました。
どこにでもある、ごく普通の地元のラーメン屋です。
幼い頃から大のラーメン好きで、誕生日には自分の食べたいところで外食するといった家族イベントがあったのですが、毎回「ラーメン屋でラーメンが食べたい!」と注文するほどのラーメン好きでした。(誕生日なんだからもっと良いとこお願いしろよ!笑)
そんなこともあり、ラーメンを愛してやまない私はラーメン屋でバイトをするまでになったわけです。(それは言い過ぎ)
バイト先は自宅から自転車で通える範囲の場所にあり、チェーン店ってほど有名ではないですが大阪に何店舗か店を構えてるラーメン屋です。
なので、今回たまたま顔面ファイヤー事件が起こってしまっただけで、そんなおかしなラーメン屋じゃないことだけは先に断っておきます。
これがきっかけ。チャーシュー丼の甘だれ作り
ある日の出来事です。
その日はいつも通りバイト先に向かい、いつも通り仕事をしていました。
このバイト先では仕事内容の一つに、「甘だれ作り」というのがあります。
チャーシュー丼などの丼ものにかける甘だれなのですが、このラーメン屋では自家製レシピで甘だれを手作りしていました。
タレなんて業者から買ったものを使うといったお店も多い中、わざわざ手作りとは珍しいのですがこの甘だれがまた美味しいんです!
この甘だれは子供がすっぽり2人入るくらいのかなり大きくて深さのある鍋を使って作ります。
なので1週間に1度作れば十分持つので、毎週バイト先の人たちとローテーションして作るといった仕組みになっていました。
そして残念なことに、これから話す「顔面ファイヤー事件」が起きた日の甘だれ当番は私となってしまいました・・・。
そんな事件が起きるなんて思いもよらない私は、いつも通り甘だれに使う調味料を大鍋にぶっ込んでいきます。
もう何年も前なので詳しくは覚えてないですが、調味料は「醤油や酒・みりん・砂糖・片栗粉」などといった甘だれに使用するごく普通のものばかりです。
ですが、この甘だれには「作り方」にこだわりがありました。
そして、そのこだわりこそが今回の事件の引き金となってしまいました。
大鍋を覗き込んだ瞬間に・・・
さて、大鍋に調味料をぶっ込んだら火を付けそのまま煮詰めていきます。
子供が2人も入る深さと大きさのある鍋でかなりの量を作るためある程度時間が掛かりますが、煮詰まった際にこだわりのとある作業をする必要があるためじっくりその時を待ちます。
この、「とある作業」というのは「煮切り」というものなのですが皆さんご存知でしょうか?
あまり聞きなれない言葉なので、西洋料理でいう「フランベ」といった方が想像しやすいかもしれません。
フランベは調理の最後にアルコール度数の高いお酒を降りかけ火をつけて、一気にアルコール分を飛ばすことです。
↓こんな感じです。

これに対して「煮切り」は、みりんや酒などの調味料を煮てアルコールを蒸発させる調理方法のことです。
どちらもアルコール分を飛ばすといった点で言うとフランベと煮切りは似たようなものです。
そしてこのバイト先では美味しい甘だれを作るため、フランベと同じよう直接液体に火をつけてアルコール分を飛ばす煮切りという方法を採用していました。
順序としては、
- 調味料がふつふつと煮詰まってきたら一旦鍋の火を止める
- チャッカマンを使って液体に直接火をつける
- アルコール分を飛ばし火が収まるのを待つ
といった感じです。
もしかしたら煮切ったことがない方は、なんだか怖そうに感じるかもしれませんが、通常であればさっきのフランベの写真のような大きな炎が上がることはありません。
ですが、この日は特別でした。
いつもの手順通りコンロの火をとめ、チャッカマンに火をつけて液体へ着火を試みます。
深さがある鍋なので手を突っ込む必要があるのですが、通常ならチャッカマンの火を少し近づけるだけで小さな炎が上がります。
ですがその日は何故かいくらチャッカマンの火を近づけても液体に炎が上がりませんでした。
不思議に思い、鍋を覗き込んだその瞬間の出来事です。
驚くほど一気に大きな炎が上がりました。
先ほどのフランベの写真と同じほどの火の上がり方でした。
あろうことか、鍋を覗いてしまった私の顔面は火の中です。
火傷は…?パニックと、漂う焦げ臭さ…
初め、何が起こったのか全く理解できませんでした。
気づくとあたり一面は髪が燃えた焦げ臭さが漂っています。
もう、完全にパニック状態です。
先に話しておくと私は反射神経のおかげで一瞬のうちに炎から逃れることができました。そのため熱さは全く感じず火傷も一切なかったです。
本当に大丈夫だったの!?と思うかもしれませんが、例えばろうそくの火を切るため一瞬手を当てても熱さを感じないように、ほんの一瞬で炎を避けたことが命取りとなりました。
ですが少しでも炎が触れた訳ですから、眉毛の先端部分とバンダナから出ていた前髪は一部焼けました。
眉毛を触るとポロポロと眉先端部分の毛が粉のように落ちました。
頭にはバンダナをしていたのですが、はみ出ていた前髪の先端も眉毛と同じようチリチリと粉になりました。
周囲はかなり焦げ臭かったので、この臭いが「今、自分の顔は炎の中にあったんだ。」いうことをリアルに物語っていました。
私は子供の頃から運動神経や反射神経は良い方だったのでそれが役立ったのか、火事場の馬鹿力的な感じで本領を発揮してとっさに避けることができたのかは分かりませんが、とりあえず大きな火傷や怪我がなかったのが不幸中の幸いです。
もしかしたら一瞬で炎を避けることができなければ顔に大火傷を負った可能性や、バンダナに火がついて頭が燃えていた可能性もあります。下手すると火傷の影響によるショック死をしていた可能性だってあったかもしれません。
今回はたまたま助かって本当に運が良かったです。
ですが、あれから当分の間は火が怖くて甘だれ当番はできませんでした。笑
なぜこんなことが起きた?
いつもならチャッカマンを近づけるとすぐに火が起きます。
ですが今回は発火するまでに微妙な時間差があり、鍋の中を覗き込んでしまったのが原因です。
着火する際は手だけを鍋に入れ、念の為体や顔は離す体勢を取るようバイト先の人から言われていたのにも関わらず覗き込んでしまいました。
鍋に手を入れちゃって大丈夫?と思うかもしれませんが、普段なら鍋をの大きさを超えるほどの大きな火は上がらないためそれは全然大丈夫です。
あの後、何故あの日はすぐに着火しなかったのか、なぜあんなにも炎が燃え上がったのか考えましたが理由は分かりませんでした。
もしかしたら甘だれがそこまで煮詰まっていない状態だったのか、それで火をつけたのがまずかったのか?、それとも元々チャッカマンの火が弱まっていたのか?、空気や湿度などの環境による問題だったのか?単にタイミングが悪かったのか?など様々なことを考えましたが理由は不明です。
そもそも、さっきまで火がついてなかったのにいきなり炎が燃え上がるといった現象も謎で、他のバイトの子に同じようなことがあったか聞いたのですが同じ経験をした子はいませんでした。
未だに不思議な出来事ですが、火とアルコールの取り扱いには十分注意が必要ということは学びました。笑
家庭の鍋でそこまで大きな炎が上がることはないかもしれませんが、皆さんももし今後「煮切り」をする機会があった場合は十分気をつけてください!
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