派遣社員の「昇給・ボーナス・退職金」事情


正社員と違って派遣の給料は「時給」換算なので、アルバイトのように「昇給やボーナス・退職金」はないと思っている方が多いと思います。

ですが、実は3つともあるのです。

「え!?派遣なのに、昇給・ボーナス・退職金があるの!?」

と驚いた方も多いと思いますが、現在に事務派遣として働いてる私も、形式上は3つとも「ある」と言う形で契約を結んでいます。

以下では、派遣のお給料事情について詳しく触れていきます。

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派遣社員の「昇給・ボーナス・退職金」事情

派遣にも「昇給・ボーナス・退職金」がある

正社員と同じ仕事をしてるのに、「派遣社員だから」と言う理由だけで、給与など待遇に差があるのはおかしいとされ、同一労働同一賃金を求める声が数年前にあがりました。

その結果、派遣法が改正され、派遣社員が正社員と同じような業務をしてる場合、「正社員と同じ待遇を約束するべき」という形に制度が変わりました。

なので、派遣契約を交わす際の契約書には、「昇給・賞与・退職金」に関する記述がされています。

私の契約書にもそれらの項目がされており、以下のように記述されています。

派遣期間中の「昇給 無」「賞与 無」「退職手当 無」
賞与相当額、退職手当相当額を就業規則の賃金に関する規定に基づき、賃金に含めて支給

要約すると、

「昇給なし!賞与もなし!もちろん退職金手当もなし!だって、全部時給に含めてるからね!」

とのこと…。

これ、めちゃくちゃひどいと思いませんか?

派遣法が改正されたにもかかわらず、ほとんどの派遣会社はこのような誤魔化しの対策をしてるので、昇給も賞与も退職金も「ないに等しい」と言うのが現状なのです。

一体、時給はいくらの設定なのか

もし仮に、本当に「昇給・賞与・退職金」相当額を時給に含めているとしたら、正確な時給は一体いくらになるのでしょうか?

私は同一労働同一賃金が導入された2020年に、時給1300円の派遣先で働いていましたが、

この1300円に「昇給・賞与・退職金」相当額が時給に含まれているとしたら、ほとんど最低賃金で働いてると言うことになります。

当時の大阪の最低賃金は964円でしたが、時給1300円と最低賃金964円では、8時間働くとしたら1日「2500円ほど」の差が出てきます。

1ヶ月で「5万円」、1年で「60万円」ほどの差になるので、ほぼ最低賃金で働いてるとなれば、時給に「昇給・賞与・退職金」相当額が含まれてると考えられます。

ずいぶんおかしな話ですが…。

  • 抜け穴を探して堂々と派遣法を無視する派遣会社
  • 全く機能していない派遣法
  • 派遣切りが怖くて、派遣法が機能してないと声を上げれない派遣社員たち

これが派遣の実態です。

こんなことがまかり通るなら、いくら派遣法を改正しても意味がありません。

なかなか闇の深い問題ですが、非正規雇用者が報われる日は一体いつになるのでしょうか…(^_^;)



おわりに

以上、派遣社員の「昇給・ボーナス・退職金」事情を紹介してきました。

形式上は、

  • 昇給あり
  • ボーナスあり
  • 退職金あり

ですが、派遣法が機能していないため、蓋を開けてみると「ほぼ最低賃金で働いてるのと変わらないじゃん!」と言うのが現状です。

こんなことなら、最初から機能しない派遣法なんて作らないでくれ…と思ってしまうのが正直なところ。

週5日8時間フルタイムで働いて、ようやく手にするお給料が「17万円台」なんて、何のためにフル労働してるのかわからなくなってきます(^_^;)

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