【2022年】非正規雇用の割合は?正社員の働き方を見直すべき


労働問題でよく取り上げられているのが「非正規雇用」について。

非正規雇用者は正社員など正規雇用者と比べて賃金が低いので、

  • 人件費を抑えることができる
  • 浮いた人件費で利益が確保できる

など企業にとってはメリットが大きい。

ですが、非正規雇用者の割合が年々増加し、今や社会問題の一つとなっています。

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非正規雇用者の割合・非正規で働く理由について

労働者に占める非正規雇用者の割合について

厚生労働省が調査した

『労働力調査(詳細集計)2022年(令和4年)7~9月期』

によると、

役員を除く雇用者5706万人のうち、非正規雇用者が占める割合は全体の「約37%」になりました。

内訳は以下の通りです。

  • 正規雇用者:約63%
  • 非正規雇用者:37%

平成元年の非正規雇用者の割合は約20%だったのが、今や40%近くまで増加しています。

2020年のコロナが流行った時期は、一時的に非正規雇用者の割合が減少しましたが、全体的に見ると年々増加しているのが現状。

このまま何も対策を打たないでいると、十年後には非正規雇用の割合が50%になってもおかしくなさそうです(^_^;)

ちなみに非正規雇用が年々増えてる一つの要因としては、高齢で働く人たちが非正規として雇われることが増えたと言うのが大きい。

となると、一見若者には関係なさそうに思えるかもしれませんが、正規で雇うより非正規で雇った方が安くつくなら後者を選ぶ企業が存在するのも事実です。

そして、これまでは人がやっていた仕事を、RPAなど導入して自動化する企業も最近は増えてきました。

そのため、

「高齢者が定年したら、その分若者の枠が空く」

といった単純な話ではなくなっています。

人件費にお金をかけたい企業より、人件費を削減したい企業の方が圧倒的に多いので、

「このままなら非正規雇用は徐々に増加していく一方なんじゃないかな?」

と個人的には思っています。

非正規雇用者が増加すると、それに応じて社会全体の賃金格差も拡大します。

国としては、この格差を抑えるため「同一労働同一賃金」など対策を打っていますが、残念ながら見事に機能していません。

非正規で働く限り、賃金格差がなくならないのはもう仕方ないですね…。

非正規雇用者が、正社員で働かない理由

非正規雇用で働く理由については、以下の結果が出ています。

  • 自分の都合のよい時間に働きたいから:約54%
  • 家計の補助・学費等を得たいから:29%
  • 正規の職員・従業員の仕事がないから:17%

「自分の都合のよい時間に働きたいから」が圧倒的に多いですね。

実際私も同じような理由で派遣社員として働いています。

私が派遣で働く理由はざっくり、

  • 残業はゼロ
  • 家から近い
  • 正社員ほど責任が重くない

などのメリットがあるから。

正社員になりたいけどなれなくて、仕方なく非正規で働いている…と言うわけではありません。

「あえて」非正規で働くことを選んでいます。

データでも分かる通り、非正規で働いている人は同じ考えの人が多いようです。

今私が派遣されている、同じ部署の派遣さんも、

「語学学習のため習い事をしていて、残業できない日があるからあえて派遣で働くことを選んでいる」

と言っていました。

非正規雇用は「賃金が低い」というデメリットがありますが、

「ワークライフバランスが取りやすい」というメリットも存在します。

ですが、「非正規だからワークライフバランスの取りやすい働き方ができる」というのもなんだか変な話だと思っています。

例え正社員だとしても、

  • 仕事が残ってても残業できない日は帰っていい
  • 本人が希望しない移動・転勤は行わない
  • 女性でも男性でも、有給や産休などの休暇を取りやすくする
  • 正社員でも、時短勤務や週休3日など働き方を選べる
  • 社員一人に負担をかけすぎない・分散させるなど対策をとる

などワークライフバランスの取りやすい働き方・寛容な働き方ができれば、正規雇用で働くことを選ぶ人も増えるんじゃないかと思いました。

日本人は仕事への優先度が高く真面目な人が多いので、これが当たり前になるには何十年も掛かるでしょうが…(^_^;)

海外では

  • 仕事より家族が優先
  • 台風など災害がある場合は休む

が当たり前の国も多いのに、日本は

  • 妻が出産日・子供が熱を出すなどあっても、休むのを躊躇してしまう
  • 台風で電車が止まって帰れないかもしれないのに、なぜか出勤する

などが当たり前です。

でもやっぱりこれって異常だと思います。

みんな本当はそこまでして働きたいわけではないはずなのに。

やっぱり私はこの先も、正社員で働きたいと思うことは絶対にないでしょうね…。



需要と供給がある限り、非正規雇用はなくならない

これだけ非正規雇用の賃金格差が社会問題になっていたとしても、

  • 非正規を雇いたい
  • 非正規で働きたい

といった需要と供給がある限り、非正規雇用がなくなることはないでしょう。

ましてや「同一労働同一賃金」なんて政策をしても、根本的な解決策になってないし、こんなの企業側からするとデメリットでしかないので機能しないのは仕方がないこと。

例え非正規雇用者にとって優しい政策が生まれたとしても、

企業が上手く抜け穴を見つけては機能しない…

の繰り返しで、きっとこの先も永遠にイタチごっこになるのは目に見えています。

私は早くセミリタイアして、そんな労働市場から抜け出したいです。

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