最近セネカの「人生の短さについて」を読んでいます。
理解するのが難しく、亀のような進み具合のためまだ全ては読みきれていませんが
- この視点おもしろいな〜
- 現代にも当てはまること多いな〜
と感じることが多く、いろいろなことを考えさせられます。
お金は倹約し、時間は浪費する者たち

ひとは、自分の財産を管理するときには倹約家だ。
セネカ「人生の短さについて」
ところが、時間を使うときになると、とたんに浪費家に変貌してしまう。
ほとんどの人は、自分が持つお金を他人に分け与えないし、できるだけ無駄にしないよう倹約する。
なのに、時間はいとも簡単に他人に分け与え、無駄にする人多いよね〜。
と言っています。
人間が生きる上で、時間はあらゆるものの中で最も価値が高いにもかかわらず…。
現代に当てはめてみると、この資本主義社会において、労働者は自分の「時間」を資本家に与える構造となっています。
したくもない仕事をし、どんなものより価値があるはずの時間を、ひたすら浪費する毎日。
少ない賃金を得るために…。
時間は有限なのに、多くの人はそれが無限であるかのよう時間を浪費し、死ぬ間際になって、初めてその価値に気付く。
死に近づいた時、お金と引き換えに「時間がほしい」と思う人は多いに違いない。
だけど、普段はみんな時間よりお金を優先する。
なぜなら、時間はお金と違って曖昧で不確かなものだから。
余命宣告されたり、残り時間がはっきり見えていれば、人は時間がどれだけ大切であるか、その価値に気づくはず。
もし自分に残された時間が数字で見えた場合、人はどんな行動を取るのだろう。
預金通帳みたいに、使うたびどんどん数字が減っていき、残高が「○○○円」と目に見える仕組みと同じように、時間も「残り○○○時間」と、1秒1秒減っていくのが目に見えてわかる仕組み。
こうすると、人は時間が有限であることを理解し、無駄なこと(嫌な労働など)に時間を使わず、自分がやりたいことに使おうと意識が向くのかな…?
など、いろいろ考えさせられる本でおもしかったです。
時間の使い方しだいで人生は長くできる
セネカはこんな言葉も残しています。
われわれが手にしている時間は、決して短くはない。
セネカ「人生の短さについて」
むしろ、われわれが、たくさんの時間を浪費しているのだ。
じっさい、ひとの生は十分に長い。
そして、偉大な仕事をなしとげるに足る時間が、惜しみなく与えられているのである。
ただし、それは、人生全体が有効に活用されるならの話だ。
人生100年時代と言われてるこの現代で、もし100歳まで生きれるとしたら、想像できないほど長い時間を私たちは与えられていることになります。
だけど、「使い方次第で、人生(時間)は長くもできるし、短くもなる」とセネカは言っています。
どんな時間の使い方をするかは人それぞれだし、正解なんてありません。
ですが、自分が無駄だと思うことに時間を浪費し、自分で自分の時間を短くする人生は嫌だな…
と私は感じました。
「人生の短さについて」は、多くのことを考えさせられる上に、読んでておもしろいのでおすすめです(^^)
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